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あぁ素晴らしき怠惰なる日々よ。 社会に生き、福祉を授かり、ただ漫然と資本主義を享受する。 隣人と付き合わず、勤労に奉仕せず、日に10時間ほどの睡眠。 街行く恋人達を呪い、同世代の成功者を嫉み、陽の人種の視線が痛い。 だが独りとて生きうる。月に6日程度の雇いに合い、これにより生活、食に飽く事も無し。 朝には起きず。日の元より影が足元に伸びる頃、ようやく起きにけり。 過眠により夢見心地は2時間続く。どうもぼうっと靄かかり、他者と自己との劣等感、それと社会に寄生する罪悪感が脳で曖昧に失せる。 小腹が空き始めるともう昼である。いや、14時だ。先日購入した半額肉を炒め、野菜、調味料で和えてこれを食す。 とかく満腹感を刺激させ、完食の折には寝転がり、消化を促進させる。これを完食眠と名付けたり。 脳は思考が遅延を始めるので、良き感情による脳物質の分泌の為、簡易的な二次創作を好み、完全な世界を受動する。 それに飽く、成長の無い毎日に飽く。己が存在する理由は何か。何も無し。 飲み、食い、眠る。それ以外の時間は、この世の真実に気づかぬように己を慰めるのみ。 私は一体どこから来て、どこへ行けと言うのか。全くもって疑問である。 などと今日も自問自答をしつつ、垂れた首を上げると光。夕の沈み行く暖かな眩しさは、あの日の落雁を思い出させる。 昔に、学生に、あの頃に、戻りたいとは言わないが、少しばかりは心を取り戻したく、耽る。 何か心身ともに疾患がある訳でも無く、ただ単純に要領が悪いこの日常よ。 愚者は経験に学び、賢者は先人に学ぶ物だが、学ばない私はなにやら、超越した存在なのだろう、と愚考するこの日々よ。 あぁ素晴らしき、素晴らしき我が指先へ、怠惰なる愛を込めて。